ベンツ W463 Gクラス ブレーキフルード漏れなど修理

ベンツの人気SUV ゲレンデヴァーゲンことW463 Gクラスの修理です。

今回お預かりしたのはG500 V8ガソリンエンジン車です。

パワステオイル漏れ修理でご入庫いただいたのですが、お預かりしている間にブレーキペダルが急にスカスカに❗

なんとか駐車場にとめて下をのぞくと

ポタポタと何かがたれています😨

車の下にもぐって詳しく見てみると

リアのブレーキパイプからブレーキフルードが漏れています⚠️

ブレーキパイプはエンジンルームにあるABSユニットから車体の下をフレームに沿って後ろまで繋がっていますが、ちょうど車体の中央くらいで漏れていました。

見ての通りサビによる腐食が原因です😥

いつ穴が空いてもおかしくない状態だったようです・・・

追加で故障が発生したのは残念ですが、タイミングとしては不幸中の幸いではないでしょうか?

場合によっては大事故になりかねなかったと思います😰

ユーザーさまに事情を説明して部品発注、修理を進めます。

漏れているパイプを交換します。

サビがひどくてマトモな修理方法は通用しなかったので、関係ないところに被害がでないよう注意しながら切断したり削ったり・・・

この部分は交換予定になかったので潤滑油で固着を溶かしながら慎重に外しました。

外したブレーキパイプ。

簡単に折れ曲がってしまうくらい脆くなっていました❌

新品のブレーキパイプはまっすぐな状態で出荷されるので、出来るだけ元のパイプと同形状に曲げ加工する必要があります。

曲げの角度や方向が違うと取り付けできないです💦

パイプが長くて扱いづらいのもあってなかなか難しい作業です。

外したブレーキホースと新品。

リアアクスルは車体に対して上下する部分なので、ソリッドなパイプからフレキシブルなゴムホースに切り替わります。そしてまたパイプになってリアアクスルのホーシングをつたって左右のブレーキキャリパーにつながっています。

カスタマイズで車高を上げるならこの辺を対策しないと引きちぎれてしまいますね。

取り付けたらアンダーコート剤をスプレーして保護しておきます

4輪ブレーキのエア抜きをしたらブレーキ液漏れ修理は完了です❗

そして、もともとの修理のパワステオイル漏れも・・・

サビによってホースバンドが腐っていたためでした😵

もはやホースを締めこむ役割はしておらず、ただくっついているだけなのでエンジンをかけるとパワステオイルが漏れ出してきます。

リターンホースとバンドを交換して、こちらも修理完了です❗

サビサビのこれはガソリンのレベルゲージ。

タンク内のガソリン残量を測る部品です。

給油してもメーターの針が上がらず、テスター診断するとレベルゲージ断線エラーがありましたので交換することにしました。

新品のレベルゲージ。

筒のなかにフロートがあって燃料の油面の高さに応じて上下します。

その動きで抵抗値が変わることで燃料の残量を測っています。

工具をかける部分がボロボロくずれてしまって苦戦しましたが、なんとか外すことができてよかったです😓

交換して無事、正常にメーターの針が上がるようになりました😊

これもサビで端子部分が腐食、接触不良が故障原因です😞

今回のようにサビは機械的にも電気的にも様々な不具合を引き起こします。

サビやすい使用環境で乗られている方は注意が必要ですね。

友だち追加

Diligent Technical Service
〒454-0844
愛知県名古屋市中川区葉池町1-84
Tel:052-365-3200
E-Mail:info@dts-nagoya.jp
URL:https://www.dts-nagoya.jp/
Facebook:Diligent Technical Service – DTS
Instagram:dts_nagoya

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください