BMW 直6エンジン カムカバーとフィルターハウジングからのオイル漏れ修理

BMWの直6エンジンのオイル漏れ修理を行いました。

カムカバーとオイルフィルターハウジングからのオイル漏れで、BMWでは定番の修理になります。

個人的にはここしばらくやる機会のなかった作業でしたが、ほぼ同じタイミングで2台作業が続きました😓

1台目はF07 535i GT

SUV味のある5シリーズセダンで、乗ってみるとアイポイントはセダンにしては高く、足元や車内空間もゆったり、車両感覚も独特な感じで他の車にはない乗り味な気がしますね。

3リッター直列6気筒のN55B30A。

カムカバーからの漏れたオイルがマフラーにかかっています。

エンジンをかけるたびにオイルの焼けた匂いを車内でも結構感じます😣

カムカバーを外したところ。

BMWのエンジンといえばバルブトロニック。

吸入空気量をスロットルバルブを使わずにインテークバルブのリフト量で制御します。

オイル漏れはエキゾーストの熱によるパッキンの硬化が主な原因でしょうか。

ただ、カバー本体が樹脂製のため歪んでいることがあり、ガスケットの交換だけでは直らないことがあります⚠️

そのことを見積時にユーザー様にお伝えしたところカバー本体の交換の許可をいただけたので、今回はカムカバーASSYで交換をします🔧

最初から確実な修理手段をとらせていただけるのは非常にありがたいです🙇‍♂️

ついでにスパークプラグも交換しておきましょう❗

オイルフィルターハウジングからも結構もれています。

赤丸部分がオイルフィルターハウジング。

ここもガスケットがカチカチに硬化してオイル漏れしてきます。

オイルクーラーも外すので冷却水も出てきます。

オイルラインとウォーターライン、互いにコンタミに注意です。

洗浄後、新しいガスケットに交換して組付ければオッケーの予定だったのですが、一つ想定外だったのが・・・

ラジエーターアッパーホースに漏れたオイルが侵入していたようで中のOリングがふやけて2周りくらい大きくなっていました。

外したが最後2度と元通り組めそうになく、ホース自体も一部ふやけていたので追加で交換😢

次回からは注意してホースもチェックですね❗

もう1台はE90 325iです。

こちらも3リッター直6エンジンのN53B30A。

エンジンがカウルカバーで半分隠れているのでまずはこれを外します。

あとは基本的に1台目と同じ内容になりますが、こちらはカムカバー本体は変えずにガスケット交換をしました。

オイル漏れは漏れ方によっては電気部品を壊したりベルトやホースなどのゴムを侵したり、最悪車両火災もありえますので、発見したらトラブルが起きる前に対処したほうがいいです。

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